事例概要
粘着性のある炭素繊維プリプレグ廃棄物をZFS-250で低速開繊処理し、約10mmの短繊維に加工した受入試験事例。樹脂含浸の粘着性炭素繊維スクラップへの処理効果を紹介します。
一、材料と目標
| 材料タイプ | 炭素繊維プリプレグスクラップ(未硬化樹脂を含み、表面に粘着性あり) |
|---|---|
| 初期状態 | エポキシ樹脂を含むフレーク状/塊状のプリプレグシート。触ると粘着性があり、柔らかいが極めて強靭 |
| 材料提供元 | 受入試験用顧客提供材料 |
| 主な課題 | 未硬化樹脂が摩擦熱で軟化し、刃やチャンバー壁に付着する。炭素繊維は極めて強靭で切断が困難 |
| 目標産出物 | 長さ約10mmの短繊維 |
| 下流用途 | 再生プリプレグの中間原料、不織布マット、チョップド繊維強化フィラー |
二、事例画像
The page uses a three-image structure: raw material, on-site process and finished output.
原材料
現場
完成品
三、設備構成
- 主要設備:ZFS-250 炭素繊維粉砕機
- 処理工程:プリプレグ直接投入 → 低速開繊 → 篩分けで約10mm短繊維を取得
- 補助システム:液冷温度管理 + 絡み防止構造
四、プロセスポイント
粘着性材料の温度管理
プリプレグには未硬化のエポキシ樹脂が含まれており、粉砕時の摩擦熱で樹脂が軟化し、粉砕チャンバーや工具に付着する原因となります。ZFS-250は液冷温度管理システムを搭載し、加工温度を樹脂軟化点以下に保つことで、付着問題を根本から解消します。
微粉砕ではなく開繊
目標は微粉末ではなく約10mmの短繊維であるため、低速開繊プロセスを採用。揉みほぐしとせん断の組み合わせにより、プリプレグシートを粉末に粉砕するのではなく、個々の短繊維にほぐします。これにより炭素繊維の長さと力学的特性が保持され、再生プリプレグの中間原料としてより適した産出物が得られます。
受入試験の検証
顧客が自社材料を用いて現場で受入試験を実施し、産出物が約10mmの短繊維仕様を満たすことを確認しました。
五、結果サマリー
- 産出物:長さ約10mmの均一な短繊維。単繊維がよく分離しており、粘着性の塊はなし
- 繊維特性:炭素繊維の長さが保持され、表面樹脂コーティングが無傷のまま、後続の再含浸工程に適する
- 適用分野:再生プリプレグ生産、不織布炭素繊維マット、チョップド繊維強化フィラー
六、関連リソース
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